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今からリハビリを始めますよ。といったあいさつを込めたもので、人差し指の先端(指腹)で、おとがい部・鼻の下・頬・こめかみ等を軽く触れます。
一〜八まで数をかぞえながら、おとがい部を八ヶ所軽く押してください。それを2回ほどくりかえして下さい。
つづいて、鼻の下・頬・こめかみの順に同じことを行ってください。
右の頬が終わったら左の頬を、こめかみも右がすんだら左を。
おとがい部(下唇の周囲)に強い緊張がある方も少なくありません。力は込めずに、軽くマッサージして緊張がほぐれるように努めて下さい。 |
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導入ともいえるマッサージがすんだら、次に人差し指の指先を口の中に入れます。
唇を強く閉じてある方の場合、唇の中央から口角(唇の両端部分)から指を押し込みます。強引にならない程度に入れてください。
「口を明けて下さい。」といったとき開けてくださる方は、スムーズにできます。ただ、口を開けて下さるからといっても、「ぶくぶくうがい」ができるとはかぎりません。
脳血管疾患後遺症で、おとがい部に強い緊張がある方は、口唇周囲(口輪筋)のストレッチによって、ほぐす必要があります。上唇と下唇が合わさる加減は強すぎても弱すぎてもいけません。後遺症がでると、その加減が上手くできないようです。
挿入した指先(指腹)を、向かって右下(患者さんにとっては左下)から左下へと下唇の裏側を移動させます。
一〜四まで数をかぞえて下唇の中央まで移動し、五〜八まで数をかぞえて左下口角部まで移します。
次は、上唇の裏側を、左上から右上口角部まで移動させて下さい。
文章で手順を書くと難しそうですが、実際におこなってみられれば簡単です。
要するに、輪を描くように、唇の裏側(内側)で指先をぐるぐる回せばいいのです。
その際、指先の爪が歯ぐきに強く当たらないようにして下さい。唇の周囲の筋肉のストレッチですから。
唇がすべるときは、親指の指腹で唇の外側を軽く把持して下さい。人差し指の指腹と親指の指腹で唇を軽くはさむ形になります。
口唇閉鎖ができないと、飲み込むことが難しくなりますし、強く閉じてあれば、口腔ケア(歯ミガキ等)や歯の治療に支障がでます。
口輪筋へのストレッチ刺激によって、フィードバック機構が働くようになり、上口唇と下口唇とをほどよく合わせることができるようになります。
リハビリは長期に及ぶ場合も多いものです。週一回のペースで行っても、1年以上かかる場合も少なくありません。
週何回行うかは、リハビリを受ける方、行う方の無理にならないように決めて下さい。
単純なことのくりかえしかもしれませんが、継続は力です。 |
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「ぶくぶくトレーニング」と名付けています。
左右の頬の反復ストレッチを行って下さい。
右頬を 8回 × 2 = 16回行い、次に左頬を 8回 × 2 = 16回行って下さい。
もう一度繰り返して、右頬を 8回 × 2 = 16回行い、次に左頬も 8回 × 2 = 16回行って下さい。これで、左右の頬を32回づつ反復ストレッチしたことになります。
人差し指の指腹または指背を使って行います。
頬の筋肉の中央部辺りに指先(指腹または指背)を当て、押したり引いたり押したり引いたりという感じで繰り返しストレッチして下さい。
この時、頬がぶくぶく動いているように見えれば十分です。掛け声をかけリズミカルに行って下さい。頬の筋肉が硬くなってある方もストレッチを続けることで徐々に硬さが取れてきます。頬の筋肉は手や足の筋肉と同質の筋肉でできています。
手や足のリハビリが必要なのと同様、頬のリハビリも必要なのです。
硬くなってぶくぶく動かすこともできなくなった筋肉をほうっておくのはいいことではありません。
はがねのように強靭な筋肉になるようにストレッチを続けて下さい。
噛むことはマラソンに似ています。
日頃のトレーニングが大切です。 |
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舌の動きには反射的な面も多いのです。その為、その方面(自律神経領域)のトレーニングなしには改善させるのが困難です。
バイオリズムトレーニングは、反復性のある単調な音(声)を作用させることで自律神経の働きを正す方法です。リラックスによって血行を改善させ、神経組織(細胞)の回復を図ります。
砂漠でも雨が降れば草木が生えるように、最近の研究では脳神経細胞も修復できることが知られています。水を吐き出す行為は、水鉄砲にたとえることができます。
頬が筒、唇が先端、舌がピストンに相当します。
頬・唇・舌の神経・筋肉の反射的な連携によって水を吐き出すことが可能です。
水を吐き出すという、日頃なにげなくやっている行為でも、実は意外と難しいものなのです。
用意するもの
- ゴム手袋
- バイオリズムトレーニング用CD
- CDプレーヤー
- ティッシュペーパー
- 歯ブラシ 等
口腔ケア(歯みがき等)の必要性について
口の中には虫歯菌の他に、歯槽膿漏菌やカンジダ菌等がいます。虫歯菌は虫歯をひきおこす菌ですが、歯槽膿漏菌やカンジダ菌は全身疾患とも関係している菌です。歯ぐきや口腔粘膜は傷つき易く、傷口から血行を介して全身に運ばれます。
その結果、あちこちの臓器にトラブルをおこすことがあります。また、唾液と共に肺に吸引されたりもします。
歯みがきや入れ歯の洗浄等で、菌数を減らし、感染を予防することが大切です。
(イメージ図)
唾液の飲み込み
様々な原因で起こる唾液分泌低下による口腔乾燥症問題ですが、唾液の飲み込みがスムーズにできない場合も問題が起こります。嚥下がスムーズでないと、たまった唾液が口の外に流れ出ることになります。嚥下は反射的に行われ自律神経のコントロール下にありますので、乱れた自律神経の働きを正す必要があります。嚥下がスムーズにできないとき、のど周囲の筋肉が過緊張している場合も多くあります。その場合、リラックスすることで、嚥下機能も改善します。ストレスによって、のどに何かが詰まったようになる場合、唾液が飲み込みにくいものです。
口腔ケア
口腔機能向上
口の中に食事やおやつに摂られた水分が残っている場合には、口を開けようとされません。意思の疎通に個人差はあれ、口の中に水分が残っていると口を閉じてあります。開ければ水がこぼれ出ることはわかってあります。水を含まれてないときには、入れ歯をはずしますからと言えば、口を開けてもらえます。尚、口をしっかり閉じてあっても、口角から指を入れ、口角を下方に押し下げて水を落とせば、口を開けていただけますので口腔ケアは行えます。
スイカ等の固形物が残っているときにも口は閉じてあります。水分は口角から落とすこともできますが、固形物はそうはいきません。このような場合、食べ物を飲み込まれた後に口腔ケア(歯みがき等)をするのがいいと思います。
(入れ歯をはずします)→マッサージを行います→歯みがき・粘膜清拭等を行います。→唇のトレーニングを行います。→頬のトレーニングを行います。認知症の程度により、歯磨き等の口腔ケアが最後になったり、できなかったりします。その日の体調も影響します。(緊張が非常に強いときなど、マッサージを先にして、その後入れ歯をはずすこともあります。)リラクゼーションを兼ねたマッサージを十分行って下さい。
回数
- 唇・頬のストレッチ・・・
- 週1回以上が望まれます。1回につき、合計10分ほど。
- C D ・・・
- 自律神経の調整のために、毎日ご利用いただきましたら幸いです。毎日の口腔ケアのお伴に1日10分ほど。
※症状により増減ください。継続が大切ですので無理にならないように行って下さい。
注意事項
ストレッチの際の指先の出し入れ・移動にはご注意ください。歯列(歯の並び)や舌の上をまたがないで下さい。口角(口の端)から指を入れ、入れた方の頬をストレッチした後は、一度指を引き出し、反対側の口角から指を入れ、反対側の頬のストレッチをして下さい。口輪筋のストレッチの際も、指先を歯ぐきと唇の間で動かす限り問題ありません。
作用機序
- A.
- 頬にはそしゃく筋と表情筋が重ね合わせのように存在しています。そしゃく筋は三叉神経、表情筋は顔面神経のコントロールの下にあります。頬のストレッチによる刺激は間脳(視床下部)を介して大脳へ至り、活性化の刺激となります。頬を動かすことで生理電流が発生し、それが神経を伝わって大脳に至ります。筋肉が動かないでいると、神経が動きを忘れてしまう、ともいわれます。神経に動きを思い出してもらう為にもリハビリ(反復ストレッチ)は大切です。唇(口輪筋)は顔面神経のコントロールの下にあります。脳と脳神経と脊髄神経−脳と呼ばれる部位と脊髄と呼ばれる部位の間には、脳神経が出ている部位があります。脳神経は12(対)あり、鼻・目・耳などとつながっています。
- B.
- (イメージ)大脳の活性化のための刺激と自律神経を癒すための刺激とは違いがあります。刺激は生理電流となって作用します。鼻・目・耳・舌などからの情報。そして、頬や唇(の筋肉)からも刺激は作用します。朝日によって大脳が活性化すれば、夕日によって自律神経は癒されます。音楽にも大脳を活性化する曲があれば、自律神経を癒す曲があります。
健康増進の為にも両方のメソッドをご活用ください。 |
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口腔機能向上のためのトレーニングにおいては、リズミカルな掛け声がバイオリズムトレーニングに相当します。体操や手足のリハビリ等の際、数をかぞえることはよく行われていますが、リズムを取ることは自律神経にとって相性のいいものなのです。たとえば、自律神経の関係する代表的な臓器といえば、心臓です。心臓は規則正しいリズムで四六時中動いています。また、呼吸のリズムも普通は規則正しいものです。
ところで、リハビリというのはリラクゼーションの技術ということもできます。筋肉などの過緊張をほぐす目的で行われることが多いからです。その為、掛け声に求められる条件としましたら、「リズムがリラックスモードであること」といえましょう。
ポイント
運動会で二人三脚というのがありますが、「いち、に、いち、に」とリズムをとって走ることでスムーズな動きができます。
ただ、活動的なリズムとリラックスのリズムとは使用目的が異なりますので、使い分けてください。
速すぎず、遅すぎず、リラックスできるリズムでの掛け声が大切です。
用意するもの
※Dr.べんがらひでき肉声のリハビリテープ(CD仕様)[詳細]
回数
- 唇・頬のトレーニング・・・
- 週一回以上が望まれます。1回につき5〜10分ほど。
- バイオリズムトレーニング・・・
- 自律神経の調整を図るための方法ですので、毎日行っていただくのが理想です。1日1回、1回につき10分ほど。
※尚、症状により増減ください。継続が大切ですのでお互いに負担にならないようにしてください。
※頬をぶくぶくと動かすのは結構難しいことです。週1回のストレッチでは、ふり出しに戻る(神経と筋肉が動きを忘れてしまう)場合も考えられますので、そのような時には週2回、週3回と行ってみてください。
※改善には、その日の体調もあり、翌日が前日より良いとばかりは行きません。「3歩進んで1歩下がる」ことはよくあります。
ただ、”1歩進んで1歩下がる”ことばかりですと改善がありませんので、週1回を週2回などと増やしてみて下さい。尚、1回の所要時間は10分位に、とどめていただくのがよろしいでしょう。 |
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